ビデオライトをオークションの出品写真の照明に使うのは少し抵抗がありました。
一つは小型LEDの集合(160球とか)で製造されており、このLED球ひとつひとつが被写体に映り込むのでしっかりディフューザー(光を和らげる)を使わないといけない点です。
もう一点は、演色性の表示がある製品がほとんどなかった点です。(キレイな色で照らしているか分からない)

改良型が沢山出てきた

パネル型ビデオ ライトという製品が多く販売されてきました。ポイントは明るさと演色性です。
明るさはルーメン表示とルクス表示が混在しています。電球型LED100w相当で1500ルーメンほどです。メインライトにするには1500ルーメンほどはほしい所です。ルクス表示しかない製品の場合消費電力W数が20Wとかあれば大丈夫です。
- ルーメン(lm):光源が放つ光の総量(光束)。明るさの指標。
- ルクス(lx):特定の面に届く光の量(照度)。1㎡あたりのルーメン数。
例えば、同じ1000ルーメンの電球でも、広範囲に拡散すればルクスは低くなり、狭い範囲に集中すればルクスは高くなります。
この機種が無難?
管理人が購入してテストした機種は古くなり製造中止なので、写真用品をたくさん出しておりプロカメラマンも使いだしたメーカーであるNEEWER製のLEDビデオライトパネルを例として挙げておきます。
特徴
- 20W表記なので小物商品撮影には使える明るさがある
- 8000mAhリチウムバッテリーを内蔵なので電源の無い場所でも使える(90分)
- 演色性がCRI 95+なので発色のよい写真が撮れる
- ビデオライトなので、WEB会議などにも使える
補助光用として面白い製品も出てきました。手のひらサイズの小型で明るさは40~60W相当の電球型LED球と同じ程度です。バッテリーはType-Cで充電できます。
メイン光源としてはやや光量不足ですが 補助光としては使えます。
VIJIM VL81LEDビデオライトを実際に購入してテストした内容です。
このVL-81LEDビデオライトの最大の利点は、充電電池内臓なのでACや電池の心配がいらない点です。このバッテリーは商品説明では3000mAhでフル出力で120分~150分使えると記載されてます。
2点目は演色性がCRI95 +という点です。メーターで測ったわけではありません。ストロボと撮り比べてみるとCRI95が少し怪しい感じです。しかし極端に色にシビアな撮影で無ければ十分使えると思われます。
VL-81LEDの演色性の比較テストをしてみた

ほぼ同じ位置(向かって左やや逆光気味)から光源を直接当て、右側にレフ板を置いて撮ってます。光源が変わる度にカスタムホワイトバランスをグレーカードで設定してます。
古い電球型LEDCRI70相当のライトで撮ったのが左のカットです。カタログ表記CRI95+のVL81が中央、ストロボの写真が右です、見比べてもらうと分かるように(ソーセージパンに注目)少しVL81の実際のCRI値は低いように感じます。別のCRI90表記のLED電球で撮影したカットと比べて推定するとVL81は
CRI90+と考えたらよいと思います。
(1カットだけのテストです。メーターでの測定値、ディフューザーを付けた時の違い等あると思います。あくまで参考としてください。)
明るさに関しては全光束で850lmしかありません。少し暗いライトです。カメラのシャッター速度が遅くなります。ブレに注意が要ります。2灯+1灯とか、つまり3灯くらいで使えばこれだけで撮影可能です。
取り扱いの注意
ライティングの自由度から言って三脚よりライトスタンドがお勧めです。2,000円程度から販売されています。
注、古い国産スタンドをオークションなどで入手した場合ダボアダプターが要ることがあります。
実際のセッティングはこんな感じでしょう。模造紙を背景紙として、ライトの前にディフューザーを付ければ撮影ボックスは要りません。(レフ板は必需品です。)
